患者さん |
10歳小学生女の子 |
主訴 |
「前歯がデコボコに生えてきた」とのことでご相談いただきました。拝見したところ、たしかに叢生(デコボコ)の傾向が見られ、原因としては犬歯の生えるスペースがないことが影響しているようでした。 また歯並びが悪くなった影響で前歯の正中(縦の中心)がずれてしまっていました。
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診断名 | 一級叢生 |
装置名 | 急速拡大装置、バイヘリックス装置 |
抜歯部位 | 無し |
期間 | 第一期治療 13ヶ月 |
費用 | 450,000円 |
治療のリスク | ④-3矯正歯科治療において、歯の移動速度および移動範囲に限界があり、事前に予測が困難な場合があります。 |
症例の流れ
骨格的には全く問題ありませんでしたが、上下とも顎が狭く下の歯は凸凹、上の歯は犬歯の生えるスペースが全くありませんでした。ちなみに母親も全く同じような歯並びでした。
顎も小さいですが、歯も小さかったため上下の顎を拡大して並べてみる事にしました。
拡大は順調に行われ、スペースを獲得できました。
歯を並べる後半は歯の裏側からワイヤーを通しました(リンガルアーチ)。
最新時の写真です。
凸凹は解消され、犬歯の綺麗に生えてきて、正中も合いました。
治療は継続されていますがスペースは十分に存在するので第二期治療での便宜的な抜歯は必要無いでしょう。
歯科矯正治療でのリスクや副効果について
歯列不正や不正咬合の改善を目的とした歯科矯正治療にはリスクや副効果が生じる可能性があります。その多くは患者様自身の日常生活に重大な差し障りを与えるものではありません。
しかし、リスクや副効果が生じる可能性があることは事実であり、あらかじめ知っておいて頂く必要があります。また、ご本人からの迅速な連絡を頂く事で、被害を最小限に食い止める事が可能となり、安全な治療を行えます。
①矯正治療の一般的なリスクや副効果について
②歯科矯正治療と併用する治療方法に関して
③患者の素因または治療歴に由来する事柄に関して
④矯正歯科治療の計画および装置装着・使用方法に関して