主訴 |
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診断名 | 一級叢生 |
装置名 | 舌側矯正装置、矯正用インプラントアンカー |
抜歯部位 | 無し |
期間 |
第二期治療 33ヶ月 |
費用 | 1,400,000円 |
治療のリスク | ②-1重度の叢生(デコボコ歯)もしくは顎不均衡の改善、将来的に起こりうる口腔内の変化を減少させる等の理由で、粘膜や骨格および歯に対する口腔外科手術が必要となる場合があります。 |
症例の流れ
(上左)徐々に上下の前歯が出てきて、ものを噛みきることができないことを心配し来院されました。
上下歯列とも凸凹(叢生)が著しく(上中・上右)、前歯が前方に倒れ込んでいることが確認できます。(下左・下中)
(下右)奥歯の噛み合わせはそれほど悪くないとおもわれます。
お仕事のこともあり、矯正装置が人から見えないことを希望されていたため、舌側矯正(裏側からの矯正装置)で治療を行うことになりました。
さらに奥歯の噛み合わせは悪くないので、噛み合わせの状態を崩さないためにも非抜歯にて治療を行いました。
舌側矯正は目立ちにくいというメリットはありますが、舌の感触が悪い、話しづらい、表から治療する場合と比べて、調整一回あたりの時間がかかる、治療期間が長くなるなどのデメリットも考慮しなくてはなりません。
しかし最近の舌側矯正の装置は薄く設計されているので舌感も良くなりました。
また治療システムが年々向上しており治療期間も大きく延びる事がなくなりつつあります。
さらに表側から治療する場合と比べて装置に汚れが沈着しにくく、むし歯になるリスクも低いという点は注目すべきだと思います。
下の写真の通り、装置は裏側に装着されていますが(左・中)、表からは装置が入っていることは全くわかりません(右)。
上顎にはプレートタイプインプラント、下顎にはスクリュータイプインプラントを埋入しました。
これらのインプラントは外側に埋入しましたが、奥からゴムで引っ張っており、矯正装置のほとんどは内側にあるので目立ちません(上左)。
叢生は早く解消されましたが(上中・上右)、前突感はまだ残っているのでさらに遠心に牽引していきます(下)。
装置撤去後の写真です(上左)。
叢生は解消され(上中・上右)、上下前歯の前突感も改善しました(下左・下中)。
奥歯の噛み合わせも維持されています(下右)。
非抜歯の上、舌側矯正での治療でしたので治療期間は2年9ヵ月かかりましたが、治療中もほとんど人から指摘されること無く、治療を快適に終えることができたそうです。
現在、治療後3年が経過しておりますが、予後も非常に安定しております。
歯科矯正治療でのリスクや副効果について
歯列不正や不正咬合の改善を目的とした歯科矯正治療にはリスクや副効果が生じる可能性があります。その多くは患者様自身の日常生活に重大な差し障りを与えるものではありません。
しかし、リスクや副効果が生じる可能性があることは事実であり、あらかじめ知っておいて頂く必要があります。また、ご本人からの迅速な連絡を頂く事で、被害を最小限に食い止める事が可能となり、安全な治療を行えます。
①矯正治療の一般的なリスクや副効果について
②歯科矯正治療と併用する治療方法に関して
③患者の素因または治療歴に由来する事柄に関して
④矯正歯科治療の計画および装置装着・使用方法に関して